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Taiko Freaks! 太鼓大好き

 
初のソロリサイタル「竜界鳳」

(財)茨木市文化振興財団第98回公演「藤慶哉和太鼓リサイタル〜竜界鳳」

 

公演プログラムより

第1部
1. スペースドラゴン
鳳凰が棲むという天と、人々の住む大地を自在に行き交う竜(ドラゴン)は、大海や地底に住し、雷雨を操り、仏法を守護するという。その壮大な宇宙観を、龍笛と鳴物、太鼓群の即興演奏によって具現化する。

2. 三奉請(さんぶじょう)
唐代の高僧、善導大師の『法事讃』から依用された声明で、真宗寺院において法要のはじめに称えられる。弥陀・釈迦・十方の諸仏方に参集を請い、散華の作法が行なわれる。声明と共に華籠に山と積まれた華葩を手ずから豪快に散りまくスタイルは、特に『顕証寺散華』と呼ばれている。大桶胴太鼓による重厚な音は、仏が説教をする時の瑞祥として、六通りの大地の震動(動・起・涌・撃・震・吼)を表す。

3. 闇を破る(やみをやぶる)
今となっては笑い話だが、小学生の時、家族で登山をしていて危うく遭難しそうになったことがある。道に迷っている間に、陽は落ち、真っ暗な中に取り残された。明かりといえば、100円ライターだけ。手元が熱くなって火を消すと、一寸先がどうなってるかすら分からない。しばらくして、遠くにポツンと宿とおぼしき明かりが見えた時の安堵感は、一生忘れることはないだろう。絶望的に思える暗闇も、たった一つのともし火によって打ち破られていくのだ。

4. 鬼剣舞地方(おにけんばいじかた)
岩手県北上市周辺に伝わる伝統芸能、鬼剣舞。文字通り、鬼の面をつけ、腰に刀を差し、時に抜刀し、大地を力強く踏みしめながら踊られる。鬼の面には角がないので、仏の化身である。地方(囃子方)のうち太鼓・手平鉦の演奏者によって念仏が称えられる。私見であるが、坂上田村麻呂率いる朝廷軍によって殺された蝦夷の人々に対する鎮魂が目的だったのではないか。演奏者は、桶胴太鼓を地に横たえ、座して奏する。

5. 越殿楽(「越天楽」とも:えてんらく)
飛鳥時代、朝鮮半島から仏教と共に日本にやってきた雅楽は、天皇を中心とする貴族社会の宮廷音楽として管理・継承されてきた。明治以降、一般にも門戸が開放され、広く親しまれるようになった。平調の「越殿楽」は、民謡の黒田節にも見られ、数ある雅楽曲の中でもっともポピュラーなものである。千年の風雪にも耐えるというケヤキの大木から切り出された大太鼓と一人対峙し、打ち出される絶え間ない鼓動は、天から降り注ぎ、地から湧き上がる雅楽の清浄なる音に包まれ、時空を貫き超えていくかのようである。

第2部
竜界鳳―赦しの時    2008年12月28日 高橋曜子
 和太鼓とピアノのための曲を構想しながら、厚い壁を感じていた私の前に、2年前現れたのが、若い和太鼓奏者、藤慶哉さんです。西河原の稽古を見学し、その音楽性、技術、そして謙虚な身の振舞いをもって世界の一流演奏家に並ぶことがすぐわかりました。同じ茨木市で静かに自分の音楽を培い、また地元の普及のため毎週私と同じ生涯学習センターきらめき講座に寄与されているとは・・・・! 
私は、彼との出会いにより、
1) 和太鼓は基礎訓練がしっかりしていれば、ピアノとリズムを容易に共有できるということ、
2) ピアノも和製の打楽器として鍛練すると、フォームが洗練されリズム感が的確になるということ、
を確信し、そして、見せかけの隆盛をほこる和太鼓の現状に、この曲をもって新しい方向を作れればと思うに至ったのです。

第1楽章「竜」 地上のあらゆる穢れを身にまとった竜が、あやしくうごめいて横たわる。竜は、和太鼓の「屋台囃子」をテーマとして表わされるが、ウロコを黒光りさせながら身をくねらせ、怪気炎を放って暴れに暴れ、やがて全てを破壊し、地の果てまで行きつく。
第2楽章「界」(大太鼓ソロ) ここは陰でも陽でも、天でも地でも、またこの世でも来世でもない。虚空に投げ出された大太鼓はただ巨大な中空の器にすぎない。
3部分を続けて演奏されるが、はじめは「田の部」で、一般にあるように、表面の皮をカンバスに見たてて打たれる。「八の部」で反対側に張られた裏皮に意識を置く。最後「界の部」では内部にイメージを置き、炎を燃え立たせる。何より大切なのは鼓中の空の声!この曲に力任せのけたたましい音は似合わない。
第3楽章「鳳−赦しの時」 鳳凰が美しい姿を現し、世界を天来の妙音で満たす。この声で竜が眠りから醒める。しかし今度は鳳の慈愛に包まれて、動けば邪悪なものは祓われ、次第に光明の中に融和して身を踊らせるようになる。「昇竜」の部分では喜び勇んで天へと舞い上がるが、これはピアノ長い上行のパッセージで表わされる。
たどりついたのは平安な浄土。鳳と竜は自由闊達に飛遊するがそれもやがてすべては夢の中に霧と消える。

この度の全曲演奏にあたって、茨木市文化振興財団、同市生涯学習センター、きらめきホール、そして沢山の方のご支援、ご協力、お励ましをいただきました。本当にありがとうございます。
DATA
●藤慶哉和太鼓リサイタル〜竜界鳳
日時 2009年1月25日(日)15:00〜(開場14:30)
ホール 茨木市立生涯学習センター・きらめきホール
入場料 全席指定 一般3,000円 
65歳以上、18歳以下、障害者及びその介助者は2,500円引き
茨木市観光協会、茨木市勤労者互助会、OSAKAメセナカード各会員は10%引き(会員本人のみ、取り扱いは財団のみ)
出演 和太鼓:藤慶哉
ピアノ:高橋曜子
龍 笛※1:出口煌玲
声 明※2:近松照俊と顕証寺御堂衆
笙 ※3:顕証寺御堂衆
※1=龍笛とは、雅楽の楽器のひとつ。全長約40cmの横笛。その音色が「舞い立ち昇る龍の鳴き声」に例えられ、名前の由来となったといわれている。
※2=声明とは、真言(しんごん)や経文などに節をつけて唱える仏教儀式の伝統的声楽曲である。
※3=笙とは、雅楽で用いられる吹奏楽器で、ハーモニカ、アコーディオン属の先祖と言える楽器でもあります。竹のパイプが17本あり、お椀に刺さったような状態の構造です。吐く息だけではなく、吸う息も使って吹きます。
プログラム スペースドラゴン即興曲〜太鼓群と龍笛による
三奉請(さんぶじょう)〜太鼓と声明による  
鬼剣舞地方(おにけんばいじかた)〜太鼓ソロ 
藤慶哉作曲:闇を破る即興曲〜太鼓群ソロ 
越天楽(えてんらく)〜大太鼓と龍笛、笙による 
高橋曜子作曲:和太鼓とピアノのための竜界鳳―赦しの時―

 

 


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