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Taiko Freaks! 太鼓大好き

 
煌玲パリ便り・・・。

4月11日、「エンペドクレスの死」の
パリ・シアターモリエールでの一ヶ月連続公演・最終日を終え、
昨日、4月13日、無事帰国いたしました。
一ヶ月半ぶりの大阪は、暑かったです・・・

公演期間中フランスを代表する新聞ルモンド誌に
写真入で「観ておくべき重要な作品」と紹介されたのをはじめ、
各メディアに紹介されたこともあり、
最終週はだいたい満席でした。
来年、モスクワやその他の都市でも再演されそうです。
ここで、上演された作品について少し紹介いたします。
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シアターモリエールは、こちら。
 
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ル・モンド紙

「エンペドクレスの死」はドイツの詩人、
フリードリッヒ・ヘルダーリン(1770〜1843)の書いた戯曲で、 
民衆の犠牲となって,万有の懐であるエトナの火山に身を投じることによって神々を復活させたという,ギリシアの哲学者・詩人・司祭エムペドクレスの伝説を主題にした未完の悲劇です。
幾度も書き直された挙句の未完とのこと。
まさに火山に身を投じる最終局面を描いた、最終稿のフランス語訳(原語はドイツ語)が今回の舞台に採用されました。

 
ヘルダーリンは、この頃より精神異常をきたし始めたそうで
(多重人格者だったらしい)、
晩年は意識の昏迷の淵に沈んだ日々を送り73歳で生涯を終えました。
「エンペドクレスの死」はとてつもなく難解な戯曲で有名だそうですが、
そのことも影響してるようです。
過去、この戯曲は古典台詞劇として
何度も舞台上演されたそうですが(映画にもなってる)
今回は、舞踏と音楽とのコラボレーションの形で、
コンテンポラリーアートとして舞台化されたのも評価されたようです。

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劇場前

 
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メトロ(パリ地下鉄)の構内にて

舞踏や音楽については、
深層意識、また観る人をそこへ誘ったり刺激したりするもの、
大自然と繋がってる個を超えた共同生命体またその息吹、
人の意思ではどうにもならない運命・・・・・
を感じた、などと観に来られた人達が評価してくれました。
・・・・・実際、私達はいちいちそんな難しいこと考えて演奏してたわけでもなく、
きっかけと流れとモチーフを決めてあとは、即興!(毎回お互い何をどう仕掛けてくるか気が抜けない)
それを、オーディエンスがそれぞれ何かを感じたり
意味を解釈したり自分で納得したりって具合です・・・・・・

 
もちろん演出家とは何度もディスカッションし、
リハで試しては提案したモチーフを採用してもらったり
ダメ出しやリクエストを受けたりってのは積んだ上ですが。

今回大変だったのは、
演奏していない時も、緊張感溢れる舞台の後め左右にて、
コントラバスの森定道弘さんと私、それぞれ
彫像のように不動で立ちっぱなしだったこと(絵画モデルの如く)。
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共演者フランソワ=ジェンティと愛猫モリス
 
舞踏の桂勘さんは、さらに大変でした。
劇場開場時から、約15〜20分の客入時です。
(数名の劇場係員がそれぞれ一人または一組ずつ
ロビーから劇場に入れて、座席までエスコートするのにかかる時間)
その間、舞台センターに垂らされているロープ上方で不動。
客席からはスモークで曇った舞台上方にジャケット(ヨージ・ヤマモト)が
吊られているだけの舞台美術に見えるのため、人とは気付かない。
それが、開演冒頭 ゆっくり動き出し、螺旋状に舞いながら降りてくるシーンで、
まず観客が「エッ!?」っと。
またエンペドクレスの弟子のパウザニアス(小柄ですがフランス人男優)を、
右肩に乗せて歩いたり、殆ど最終局面がクライマックスの舞踏のシーンだったり・・・・それを一ヶ月続けた桂勘さんは超人です・・・・・

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公演プログラムです。

 
こういう内容の舞台作品でしたが、とにかく無事に公演を終え、
最終日の打ち上げの明くる朝、パリを立ち、
帰りの飛行機では マトリックスの最新作を3回りも見たりゲームしたりで
殆ど寝ず7時間時計を進めて昨日帰宅、
今日の夕方まで殆ど何もできずでしたが、これをパリ報告といたします。
 

 

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