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Taiko Freaks! 太鼓大好き

 
和太鼓スーパーユニット《侍》meets侍

(財)茨木市文化振興財団第137回公演

 

優れたエンターティメンとは何か?和太鼓スーパーユニット《侍》の10年に及ぶ活動のまさに集大成として「和太鼓スーパーユニット《侍》meets侍」が、2012年2月4日大阪府茨木市のユーアイホールで行われた。海外とりわけヨーロッパにおける高い武道熱は、騎士道にも通じる高い精神性に加え、戦争や自然災害により幾度も壊滅的な損害を被りながら、その度に極めて高度な秩序を保ちつつ見事に復興・発展を遂げてきた日本に対する深い敬意の表れである。昨年来、東日本大震災や紀伊半島豪雨災害で深く傷ついた心に希望と勇気を取り戻したいと願って、準備は進められてきた。
古傳圓心流、九鬼神流宗家田中普門師の息女である田中佑京師は、美貌と実力を兼ね備えた武道家である。佑京師による「劔ノ舞」をあえてシルエットで浮かび上がらせ、刀に宿る光と影を見る者に強く印象づける。それ故に刀を操る者には強い克己心とあくなき探究心が求められていることに気づくことになる。一喝のもと最後の一太刀が振り下ろされる。と同時に幕は振り落とされるが、先ほどまでの剣客はもうそこにはいない。「虚空」の力強い律動が会場に鳴り響く。
「修羅の如く」「津軽三味線」「夢幻遊打」と演奏者の高度な技術が惜しげもなく披露され、息つく暇もない。そんな緊張を解くかのように満面の笑顔で客席に乱入する侍たち。会場から思わず手拍子と笑いが起こる「COOL DRIVE!」。自己主張の固まりと化した演奏者には鍋でさえも楽器にしてしまう。ギャグともコントともつかぬ小ネタの応酬にやんやの喝采が送られる。
「宇宙へ」。美しい笛の音にシンセサイザーが静謐な空間を演出する。大太刀により竹が一刀両断されるが、これは演武者の確かな技術がなければ危険きわまりない行為となる。竹の鋭利な切断面を見るとその事をまざまざと思い知らされる。実際は客席に決して飛ばぬよう緻密に計算されていたのだ。それでも竹を斬りつけた時の打撃音に会場は一瞬どよめいた。一撃の衝撃は、大太鼓の音にも伝播していく。鍛錬した者のみが獲得する筋肉の躍動とともに、大太鼓は幾度となく打ち込まれていく。挑発的な笛と太鼓セットの3者による音の乱舞「三頭竜」。さらに大太鼓2発が加わり「まほら」へ。会場は興奮のるつぼと化す。

古傳圓心流、九鬼神流宗家田中普門師による大太刀抜刀術は、身の丈ほどの太刀を一気に引き抜いての一振り、二振り。納刀に至るまでのダイナミックで無駄のない所作に思わず息をのむ。まさに「古の光」と言える一瞬の閃光を太刀さばきに見る。
舞台はそのままアンコールへ。「天空」では、古傳圓心流、九鬼神流宗家田中一門による演武の数々を堪能した。最後は勝鬨三声で締めくくった。
全てのプログラムが終了かと思われたその時、元気のよい掛け声とともに「るんびに太鼓」の若者たちが登場した。前日から裏方として準備に奔走し、最後のこの時を待っていたのだ。はち切れんばかりの笑顔とほとばしる若さが、心地よい。客席からは惜しみない拍手と大きな歓声が沸き起こった。
DATA
●和太鼓スーパーユニット《侍》meets侍
日時 2012年(平成24年)2月4日(土)15:00〜
ホール 茨木市市民会館大ホール(ユーアイホール・大ホール)
主催 財団法人茨木市文化振興財団
後援 茨木商工会議所/茨木市観光協会/茨木未来倶楽部
制作 特定非営利活動法人るんびに太鼓
協力 村下正幸
演出構成 藤 慶哉
舞台監督 大澤昌史
音響 久保直子
照明 西崎浩造
PROGRAM 本門圓心流 劔ノ舞
虚空(演武付)
刀―KATANA
修羅の如く
津軽三味線
夢幻遊打
COOL DRIVE!
宇宙へ(演武付)
三頭竜
まほら
いにしえの光/古傳圓心流 大太刀 抜刀術
特別出演 古傳圓心流、九鬼神流 田中一門

 

 


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